日本体育協会・日本オリンピック委員会創立100 周年記念事業 「スポーツ宣言日本」の採択に寄せて |
| 全国体育研究会会長 菊 幸一 |
| 2011 年7 月15 日に開催された日本体育協会・日本オリンピック委員会創立100 周年記念シンポジウム「21 世紀のスポーツとグローバル課題への挑戦」(東京会場)で「スポーツ宣言日本」が採択され、翌16
日の祝賀式典で披露されました。 現在、我が国における民間スポーツ組織の代表格ともいえる日本体育協会と日本オリンピック委員会の前身である大日本体育協会は、今から100 年前の1911 年に嘉納治五郎によって設立されました。この「スポーツ宣言日本」は、その折に制定された創立趣意書の現代版としての性格をもち、100 年を経た現時点において今後の100 年に向けて日本体育協会・日本オリンピック委員会がどのようにスポーツをとらえ、どのようにスポーツを発展させていく使命を負うべきなのか、その決意を表明したものです。 この宣言文におけるスポーツのとらえ方は、まず「スポーツは、自発的な運動の楽しみを基調とする人類共通の文化である」としており、「スポーツのこの文化的特性が十分に尊重されるとき、個人的にも社会的にもその豊かな意義と価値を望むことができる」ものとしています。すなわち、スポーツが自発的な運動の楽しみを基調とする自己目的的な内容としてとらえられるとき、初めてその豊かな意義や価値が発揮されると考えているのです。 このようなスポーツのとらえ方は、プレイとしてのスポーツを運動目的・内容論の立場から体育学習の中核にすえて30 年余にわたって授業研究を行ってきた本会の研究活動とまったく一致するところです。 また、本宣言によれば、このようなスポーツの性格は、今後100 年のグローバル課題である「公正で福祉豊かな地域生活の創造」「環境と共生の時代を生きるライフスタイルの創造」「平和と友好に満ちた世界の構築」に寄与すると述べられています。ということは、私たち全体研が学校で、クラスで、日々研究し実践してきた「つみかさね」は、将来の子どもたちをこのような21 世紀のスポーツの使命に寄与する可能性に拓かれた体育授業として位置付けることができるということになります。 このような民間スポーツ団体のスポーツ宣言に後押しされながら、同じく体育学習をめぐる民間教育団体としての全体研は、その歩みをさらに力強く「誇れる未来に向けて」踏み出していかなければならないと思うところです。 |
